2011年1月17日月曜日

エチオピアと日本の共通点

前スーダン大使から伺った事なのですが、世界中でエチオピアと日本にだけ神話に起源を持つ皇帝/天皇がいるとのこと。


いろいろ調べてみると、確かにエチオピアは紀元前10世紀ごろにシバの女王(※エチオピア・スーダンのあたりを統治していたという説あり。この名前は旧約聖書にも記述あり。)とイェルサレムのソロモン王との間に生まれた子メネリク1世が建国したという言い伝えがあります。その後、1974年に最後の皇帝ハイレ・セラシエが殺害され帝国は終焉を迎えたため、約3,000年続いた歴史に幕が降ろされたわけですが…


日本の天皇の起源は天照大御神という説がありますので、そういった意味で共通点があると言えます。


この共通点を見つけてのことなのか、1930年代(第二次世界大戦前)には両者の間で縁談の話もあったとのこと…結局、当時エチオピアに対する領土的野心のあったイタリアに縁談の話は阻まれたらしいのですが。


南部スーダンでもたくさんのエチオピア人が活躍していて、Queen of Sheba(シバの女王)という美味しいエチオピア料理のレストランもあります。


このレストランの名前。エチオピアの起源だったんだなぁ…


◎エチオピアの教会の写真

岩をくりぬいてつくられた教会@ラリベラ
タナ湖の教会の内部の壁画
タナ湖の教会とベル(左下)

2011年1月16日日曜日

スーダンの隣の国にて

今回は日本からスーダンに戻る途中でエチオピアに滞在しています(スーダンの首都ハルツームでウガンダから流れてくる白ナイルと交わる青ナイルの源流を見るのが一番の目的)。


エチオピア人は体格は小柄で、他の所謂「アフリカの人」と比べると穏やかな印象(エチオピアの女性は美しい!!)。


街中で写真を撮ってもスーダンのように怒ったり取り締まったりする人はおらず、日常的なテンションはあまり高くないようです(夜でも街中を自由に歩ける様子)。


「携帯は鞄の奥底にしまってないとスリにあうわよ」と注意してくれる親切なおばさんがいる一方で、道行く人の言うことはバラバラでなかなか目的地にたどり着けなかったり(これはどこのアフリカでも同じですね)。


あとは寒い…南部スーダンのジュバは年中真夏なので半袖以外は必要ないですが、エチオピアではセーターが必要…(ジュバ用の服しか持ってない私は毎日同じ服を何枚も重ねて暮らしています)。


高度が高いせいで、着いた初日はずっと二日酔いのような頭の痛さが続きました(数日で慣れますが)。


首都のアディス・アベバの街の中ではたくさんの物乞いが目につき、立派なインフラ(空港、ビル、道路など)がある風景とはとても対象的(そう言えば、スーダンではあまり物乞いは見ないなぁと今更ながらに気づいたり)。


路上ではやっぱり「China, China (そこの中国人!)」と言われ、アフリカでの中国のプレゼンスをここでも肌で感じます(エミレーツ航空でエチオピアに到着したときにも中国人がたくさんいたなぁ)。


久々の一人旅。リフレッシュ中。


◎青ナイルの源流。タナ湖。

タナ湖の朝焼け

パピルス(植物)でつくった船で湖を渡る現地の人たち
◎青ナイルの滝の近く。