2011年5月22日日曜日

地雷

Yeiという町に出張に行ったときのこと。

JubaからYeiまで車で3時間ぐらいの距離なのですが、途中で4回も地雷除去のために足止めをくらいました。待った時間は合計1時間半。

幹線道路及びその周辺からはすでに地雷が除去されているのですが、もう少しブッシュの中を入っていくと未だ未だ地雷は数多く残っているため、地雷除去の作業は週末も続きます。

内戦中Jubaは北部スーダン政府の占領下にあり、一方で、Yeiは当時の反乱軍(現在の南部スーダン政府の正規軍)の支配下にあったため、Juba-Yeiを繋ぐ道路の周りにはお互いの攻撃や侵攻を防ぐための地雷が多く埋められたようです。


一方で、南部スーダンの中には今でも地雷を埋め続けている人たちがいます。

部族間の紛争が今年になって急増しているのですが、その部族間の紛争を防ぐために(部族の移動を制限するために)一部の地域では地雷が埋められているとのこと。


先週も南部スーダンでは地雷の被害で数人が亡くなり、数人が足を失ったというニュースが聞こえてきました。


南部スーダンのある地域では平和に向けて地雷除去が進められる一方で、同じ国内の別の地域で地雷を埋める人達が同時に存在する…なんとも悲しい現実です。



◎地雷除去中のため道路が封鎖されている様子

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