南部スーダンのジュバの道路は、援助機関のランドクルーザーで溢れている。
他の途上国から来た人達もこの状況にはやっぱり驚くのだとか。
国連の車はそこら中走っているし、その他にも各国のドナーや国際NGOの車がたくさん。
もちろん、援助関係者が集まる会合も毎週のようにどこかで開かれている。
現場で2年近く様々なドナーや国際機関、NGOの仕事の仕方を見ているといろんな特徴が見えてくる。
やっぱり米国は市民社会や民間を強く育てるような支援を好む。だから、政府を迂回する支援が多い。そして、ドナーの間では支援額も存在感も圧倒的。
一方、ヨーロッパはチームプレー。EUとして、お金も出すし、口も出す。特に、南部スーダン政府に対する政策面での支援を提供するために数多くのコンサルタントを政府に送りこんでいる。南部スーダンでは、Joint Donor Officeというのをつくってオフィスまで共同。
でもその中でドイツは異質。協力分野を絞って、日本の技術協力に近いことを地道にやっていたりする。
国連は、面的展開に強い。各州にプレゼンスがあるし、インフラから政府の能力強化まで手広く支援を行っている。
そして、国際NGOはコミュニティレベルで政府の役割を一部担っていたりする。例えば、学校や病院の建設と運営。でも、今南部スーダン政府はそれを面白くないと思っているので、現場の人々のニーズと政府の方針(社会サービスは政府のシステムを通して提供されるべき!というもの)との間で国際NGOは板挟みになっていたりする。
日本にいるときには各援助機関の特徴を頭でわかったつもりになっていたけれど、援助合戦の現場で目で見て肌で感じてそれが本当にわかってきたなぁと思う今日この頃。
この中で日本はどう生きていくか―――。
2011年7月9日に南スーダン共和国が誕生したら、もっともっといろんな援助機関の4WDが増えるのかな。
ジュバ市内の看板「南スーダンはやっと自由になれた!!」
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