2011年6月15日水曜日

学校給食


南部スーダン政府教育省の課長とUNICEFの職員と3人で話していた時のこと。

「南部スーダンで全寮制の大学や教員養成校の運営が止まっているのは、多くの場合食事を提供できないため。これらの運営を開始するためには、食糧を支援してくれるドナーを見つける必要がある。」と教育省課長。

「でも、教育省にも学校にもお金がないのだから、そもそも教育省や学校が生徒に3食提供するというところから考え直した方がいいのでは?」と私。日本では大学が生徒に3食提供するなんて考えられないので、日本の常識でコメントしてみた。

するとUNICEFのベテラン職員。「全寮制の大学や教員養成校が生徒に3度の食事を提供するのは、アフリカでは常識。南部スーダンに限った話ではない。食事が提供されなければ、生徒はお腹がすいて授業に出席し続けることができなくなるため、食事の提供は教育省や学校の責任。」と言い切る。

なるほど…日本の常識はアフリカの非常識というわけか…

アフリカでは食べられることが学べることに直結している―このことを改めて実感したやり取りだった。




食事を用意する南部スーダンの女性の姿

0 件のコメント: