今日のランチの時間…うちの大家の娘さんが「私はオブドゥルマン(貧しい人たちが多く住む地域)が大嫌い。4年間イギリスに住んでいたのだけれど、私にとっての最大の悲劇はスーダンに帰ってこなければならなかったことよ。」と話していたことを話すと、スーダン人とご結婚された日本人女性スタッフの方が、「非国民!たまにスーダン人なのにスーダンに帰りたくないって人がいるんですよね~」と発言。お金持ちかどうかによって、同じスーダンにいてもきっと見える風景が違ってくるんでしょうねという話になりました。また、昨日NHKの方が国際協力省(援助の窓口)の局長にインタビューしたとき…ダルフールはお荷物だという趣旨の発言があったとのこと。スーダン全体が発展するためにはどうしたらいいかという議論ではなく、貧しかったり紛争が起こったりしている地域を「迷惑」だと思う人々…。なかなかスーダン内部も一枚岩ではないようです。もう少し政治家や官僚やお金持ちの人たちが、スーダン国内の課題に目を向けるようになったら…この国に必要なのは卵型のホテルではなく「スーダン人である」という自己認識なのかもしれません。 でもそもそも植民地支配を経て独立したスーダンは機械的に国境が決められたわけですので、そういう意味では「スーダン人である」という自己認識を持つことが自体が本当は不自然なことなのかもしれません。アフリカではどの部族出身かということが何よりも大事だということを聞いたことがありますが、そうだとすればスーダン人であるということはむしろどうでもいいことないのかもしれません…うーん難しい。
◎スーダンの様々な顔(上から:スーダン北部でよく見かける民族衣装を着たおじさん、スーダン南部の女性の服装、ハルツームの超高級ホテル、ジュバのテントホテル)
0 件のコメント:
コメントを投稿