2009年8月12日水曜日

職業訓練センター

地方出張でワウ(南部スーダンの中で3番目に大きな都市)に行きました。そこでイタリアのNGOが運営している職業訓練センターを見学したのですが、そこの生徒たちが生き生きと訓練を受けているのを見て驚きました。これまでにスーダンでは4つの職業訓練センターを見学したことがあるのですが、その中でも、生徒の表情といい、学校の雰囲気といい、施設の整備状況といい、全てがずば抜けているという印象でした。ワウという交通の便もよくない場所で、建物を建てて、物を運んできて、能力の高い先生をリクルートするだけでも大変だと思うのですが、訪問者が惹きつけられるような文化まで築くためには大変な苦労と秘訣があるのだろうな…残念ながら短時間の訪問ではそこまで深掘りはできませんでしたが…学校の中に花があふれていたり、ちょっとした看板がオシャレだったり、バスケットコートがあったり…そういった職業訓練のプログラムとは直接関係ないところにまで気を使っているところが、もしかすると生徒の活力につながっているのかもしれません。どうしてもパブリックセクターはそういったものは「必要不可欠なものではない」と切り捨ててしまいがちですが、そういった一見“余計なもの”と思えるもの(遊び心のようなもの)が事業の成功につながることもあるのかもな…ときれいに整備された花壇をみながら思いました。

◎ワウでイタリアのNGOが運営する職業訓練センターの中の様子

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