2009年12月8日火曜日

エジプトとスーダン

2年前にたまたま同じ組織の同じ部署で働いていた方とスーダンで再会しました。人の縁とは不思議なものです。

その方はエジプトを拠点に活躍されている方なのですが、エジプトというフィルターから見たスーダン像を知る貴重な機会でした。やっぱり立ち位置によって物事の見え方、捉え方というのは大きく異なるものです。

南部スーダンにいると、南部スーダンの独立は避けられない…という雰囲気なのですが、北部スーダンではそのような雰囲気は全くなく、来年の選挙についても無関心な雰囲気が大半のようです。一方、エジプトからしてみれば、2011年のリファレンダムでいっぺんに何かが決まってしまうことはないだろう…と達観しているような雰囲気です。

エジプトとスーダンの間の歴史がエジプトにそうさせているのでしょうか。

エジプトにとっては、不安定なスーダンは「お荷物」のような存在であると同時に、ナイル川の上流に位置するため「生命線」でもありますので、今後のエジプトの動向が気になるところです。

今日は以下のような面白い話題が出てきました。

イスラム世界における民主化の問題/ 過去のイギリスのスーダンの統治政策 /スーダンにおける中国の進出/ 南部スーダンが独立した場合のシナリオ…

どのテーマを選んでも面白い論文が書けそうですね。スーダンはケーススタディの宝庫です。

◎ハルツームのモスク

◎ナイル川@ハルツーム

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