そのクリスマスにひっかけて、日本では途上国の子どもたちに学校給食を届けるための仕組みづくりがされています。
◎Table For Two (TFT)
Table For Twoを日本語に訳すと「二人のための食卓」といった感じでしょうか。
TFTは日本のメタボ(肥満)と途上国の食糧不足(Hunger)を同時に解決するための仕組みを日本のレストランやコンビニに提供するNGOです。
こんな言い方をすると、どんなに複雑な仕組みがあるのだろう…と思われるかもしれませんが、TFTに加盟しているレストランでヘルシーな食事をとると、一食分の給食が途上国の子供たちに提供されるという至ってシンプルな仕組みです。
これによって、日本人はヘルシーな食事でメタボを予防でき、一方で、途上国の子どもたちは温かい食事一食分を得ることができます。そのため、日本と途上国の両者にとってこれはWin-Winな仕組みです。
おまけに、TFTの活動は、「ボランティアするぞ」と気合を入れなくても、お昼に食堂に行って、「あー今日はヘルシーな食事をとって、おまけにちょっといいことしようかな」という簡単な気持ちで途上国の子どもたちを助ける活動に参加することができるという「手軽さ」があります。
すでにたくさんの日本の企業がTFTに加盟し、社員食堂にこの仕組みを取り入れています。この活動の輪が日本中にもっともっと広がっていけば、もっともっと多くの途上国の子どもたちに温かい給食を届けることができる…考えただけでワクワクしますよね。
このTFTが今週六本木のオシャレな場所でクリスマスパーティーを開催し、約130人が集まって、約1万人分の学校給食を提供できるだけの資金を集めることができたということを聞きました。
六本木と途上国の子どもたち…イメージとしてはなかなか結びつきませんが、普段「途上国」にあまり関心のない人たちもこういうイベントを通じて途上国の現状に関心を持つことにつながると素敵ですよね。
◎Love Cake Project
クリスマス用のホールケーキ。このうち、1ピース分を途上国の子供たちのために…
こんなユニークなプロジェクトが日本で開始されました。
このプロジェクトに加盟している7つの店舗でホールケーキを買うと、1ピース分がはじめから欠けています。そして、その1ピース分の金額がWorld Vision Japanを通じて、途上国の子供たちに学校給食等の形で届けられるのです。
なんて素敵なアイデアでしょう…クリスマスの喜びを家族や恋人とだけではなく、途上国の子どもたちとも分かち合う…これこそChristmas Spiritですよね。
今年のクリスマスはこのケーキでパーティーをしてみてはいかがですか?!
先日ジュバで顔を出した教育関係のワークショップで、ある学校の先生と話していたときのこと。
「私の学校では、午後の空き時間にストリートチルドレンを集めて授業をしていました。先生はもちろんボランティアです。でも、その子どもたちに提供する学校給食がなくなった今、授業ができないでいます。子供たちはお腹がすいていると教室で席に座っていることができないのです。せめて学校給食さえ提供できれば、また授業を再開することができるのですが…」と残念そうに話していました。
きっと、このように学校給食が届くことを待っている人たちはアフリカ中にいます。
なので、日本にいながらもぜひ、TFTやLove Cake Projectを通じて、途上国の子どもたちに思いを馳せてみてください!!
◎Love Cake Projectのケーキ
◎南部スーダンの小学校で学校給食を食べる女の子たち
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