2009年12月13日日曜日

アフリカに光を

「アフリカに光を(邦題:Lighting Africa)」は、2030年までに、アフリカの電力インフラが整備されていない25千万人の照明のニーズに応えて、高価で有害な燃料への依存を解消しようという世銀主導のイニシアチブです。サブサハラアフリカでは、個人の収入の10-30%が高価で有害な燃料を使用する照明に費やされていると言われています。そのため、安価で安全な照明をマーケットを通じて個人に届けることをサポートするために、このイニシアチブが立ちあげられました。

先月頭にこのイニシアチブを担当する世銀のミッションが南部スーダンに来て調査を実施しました。

南部スーダンはほとんどの電力がジェネレーター(発電機)によって供給されています。そのため、ジェネレーターやその燃料を購入することができない人々は、基本的には電力へのアクセスがありません。ちなみに、省庁の人々や運転士が朝職場に来て真っ先にやることと言えば…携帯の充電です。

南部スーダンのジュバ及び地方都市を調査した世銀のミッションの人々は「南部スーダンほど、オフグリッド(※電力網に連結されない独立型電源)の電力システムを普及できる可能性がある国はないと思います。なぜなら、全くと言っていいほど、電力供給システムが確立されていないからです。ほとんどの組織や店、ホテルがジェネレーターに依存する中で、オフグリッドのソーラーシステムが電力市場に入っていける余地は大きいでしょう」と話していました。

電力が供給されることによって、夜間にもちょっとした商売をできたり、家の中で子どもが勉強をできたり、携帯を持つことができたり…と人々の生活の幅が広がります。

このイニシアチブの恩恵が南部スーダンにまで届くようにするためにはどうすればいいか…世銀とのブレストは今も続いています。

◎オフグリッドの照明のもとで勉強する子どもたち(Lighting AfricaのHPより)

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