業務の関係でジュバ大学の視察に行きました。
内戦中は、ジュバ大学はハルツーム(北部スーダン。首都)に移されていた関係で、現在もジュバに大学を戻す作業が続けられています。
例えば、●●学部はハルツーム、△△学部はジュバという状況だったり、または、□□学部の1,2年生はジュバで授業を受けて、3,4年生はハルツームで授業を受けるという状況だったり…
一方、長年ハルツームで暮らしてきたジュバ大学の教授たちの中には、生活の基盤がハルツームにあるので、ジュバに戻ってくることを渋っている人たちもいると聞きます。
このように大学の運営ひとつをとっても、内戦の影響が垣間見られます。
ジュバ大学は総合大学で、医学部から芸術部まで幅広く学部が用意されており、一学年は約800人。大学のキャンパス内には寮もあり、学生が生活をしていました。
内戦中に大学に通うことができなかった人たちのために、ジュバ大学には夜間コースも用意されており、南部スーダン政府の役人たちの中には、夕方から大学に通っている人たちも少なくありません。(そのため、テスト期間には全く仕事場に現れない役人もいたりします…)
内戦中の話ですが、昔は高校を卒業した後、2年間軍か政府に奉仕しなければ、大学に行く資格がもらえなかったという時代もあったそうです。
うちのドライバーは、軍に奉仕するのがいやで、高校卒業後1年で国外に逃亡したと話していました。
女性の場合は、看護婦としてやCivil Servantとして奉仕させられていたようです。
ジュバ大学の視察中に図書館を見学して驚きました。
ジュバにもこんなに本があるとは…
「(ジュバに本屋がない中で)本はどのように調達しているんですか。」と聞いたところ、アメリカやイギリスから輸送してもらっているとのこと。
でも最近は、インドの書籍が安いので、インドからの輸入も多いようです。
こんなところでインドの存在感を感じるとは…
古い本もかなりあったのですが、内戦中には閉鎖されていたジュバ大学で、本だけは大事に保管されていたようです。
家具を調達するのが難しいジュバなので、ジュバ大学にはお抱えエンジニアがいて、ワークショップまでも完備されていました。
でも一方で、食堂はないとか…
内戦が2005年に終了してから6年目。
大学の復興も少しずつ進められています。
◎図書館
◎キャンパスの風景
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