2010年10月1日金曜日

住民投票まであと100日

ハルツームからジュバに飛行機で戻ってきたら、滑走路の端っこで降ろされた。

その後誘導されて、なんと裏口のようなところから空港の外にでるように指示される…

意味が分からず乗客全員呆然…

その後1時間近く真夏の太陽の下、荷物を待ちながら立ち尽くす…


その後分かったことは、どうやら南部スーダン大統領がアメリカへの外遊から戻ってくる日と重なっていたらしいということ。

空港は大統領専用と化していたようで…


まぁ私たちの乗った飛行機が欠航にならなかっただけよしとするかぁ…


大統領はアメリカから帰ってきたこの日、メモリアル・パークで南部スーダンの人たちに向けた演説を行った。

内容はかなり過激なもの

米国のサポートが今後期待できると見越しての発言か。


住民投票まであと100日。

南北の応酬は日増しに激しくなっていく…



【南部スーダン大統領の発言の要旨】

・米国など包括的和平合意(CPA)を実現させるために協力してくれた国々に感謝

CPAはスーダンに平和をもたらした

・戦争には戻らないし、戻ってはいけない

・過去5年間、北部スーダン政府の行ってきたことを見れば、「一つのスーダン」という選択肢が南部スーダンの人々にはないということが明らか。南部スーダンの人々の大多数が「独立」に投票するだろう。

・独立後の1956年から2度の長い内戦の間に400万人の命が失われたことを考えれば、住民投票を1/9に実施するのは絶対であり、我々の権利である。住民投票は遅らせられない。

・住民投票後は別のチャレンジが待っている。

・独立しても北部スーダンとは隣り合わせなので良好な関係を築く必要がある(独立したからといってインド洋や大西洋岸に移動するわけではない)

・石油、市民権、アビエイ等、北部スーダンとの間で決めなければならないことはたくさんあるが、「平和な離婚」を目指したい。

・国家の経済の多様化、特に農業の発展が必要。

・南部スーダンは破綻国家になるのではないかというプロパガンダあるが、CPA後の5年間で南部スーダン政府が南部スーダンのために達成したことは、50年かけて北部スーダン政府が(南部スーダンのために)達成したことの何千倍と言える。

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