日本ではなかなかスーダンに関する情報に出会う機会が少ないと思いますが、ちょうどこの秋スーダンをもっと知ることができる写真展と映画が日本で公開されますので、ぜひ足を運んでみて、よければ感想も聞かせてください!
◎ロシナンテス 川原尚行医師の挑戦 もうひとつのスーダン□JICA広尾 地球ひろば@東京 2009年9月22日~10月4日(昨日で終了のようです…もっと早くお知らせすればよかったですね。)
□北九州市 小倉 井筒屋8F クロスロード 2009年10月8日~10月20日
川原さんのスーダンでの活動や北部スーダンの風景がよくわかる写真展です。内藤さんの写真は本当に美しいです。どうしたら、そこらじゅうに散らばっている日常をこんなに綺麗に切り取れるのかなといつも不思議に思います。私もこのような写真の腕があれば、もっとジュバの風景や良さをみなさんにお伝えできるのですが…残念です。ちなみにこのポスターの写真、川原さんとおばあさんのまわりに綺麗な光の輪ができていて、おばあさんがマリア様のように見えませんか?
◎Sing for Darfur (邦題:ダルフールのために歌え)
「ダルフールで起きていることに無関心だったことにフラストレーションを感じ、本作品に臨んだ」というヨハン・クレイマー監督によって制作された映画です。「現在ダルフールで起きていることの犠牲者を援助する資金を集めるための非営利プロジェクト」という位置付けの作品。映画の内容は、スペインのバルセロナでダルフール難民救済のための慈善コンサートが開かれるという設定のようです。監督の「問題について考える時間を持つ余裕があることは、美しいこと」というメッセージは素敵ですよね。日本では、スーダン=ダルフール=危ないというイメージがどうしても定着していますが、そこを一歩踏み込んで、ダルフール問題って何?と考えられるような余裕を一人でも多くの人が持つようになれると何かが少し変わるかもしれません。社会問題を扱った映画の完成度は作品によってかなりばらつきがありますで、この映画ももしかすると内容はいまいちかもしれませんが(また、集めた資金でどのようにダルフールの犠牲者を支援するのかという点が援助関係者としては気なるところではありますが)、少なくとも制作の意図にはとても共感するなと思ったので、紹介させていただきました。
私も東京にいるときには、仕事の後や休日にはよく紛争関係の写真展やドキュメンタリー映画を見に行って、次の日からまたがんばるためのエネルギーをもらっていたものですが、今は全くそのような機会がないのが少し残念です…今いる場所だと、日常からちょっと距離を置いて、自分の位置を確かめるようなしかけは本ぐらいでしょうか。でも、ジュバには本屋さんもないので、日本から持ってきた本があるだけでも私は幸せですね、きっと。先日「本屋さんにつれていってほしい」とドライバーにお願いしたところ、Notebookがたくさん売られている文房具屋につれていかれました…
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