今週は月曜日と金曜日は突然祝日になったのですが、それにも関らず会合の多い一週間でした。
教育セクターのドナー会合
ワシントンDCからの世銀ミッションとの会合
教育省の2010年予算に係る会合
農業・農村開発セクターのドナー会合
ジュバ大学関係者との会合
ローカルNGOとの会合
担当プロジェクトのプロジェクトマネージャーとの会合…
印象的だったのは、世銀本部からのミッション。
2011年3月までに終わらせなけばならないEducation Rehabilitation Program (ERP)の進捗状況を確認するためのミッションだったのですが、予定通りに進んでいないプログラムを巡って教育省と世銀の交渉が繰り広げられました…
調達基準をできる限り緩めて対応しているのだからこれ以上調達に関しては譲歩できないという世銀と、調達基準が厳しいため大事なプログラムの実施・進捗が遅れていることに対して怒りを隠せない教育省…
援助を受け入れる行政側に十分なキャパシティがない一方で、緊急に対応すべき課題(安全な水、初等教育、保健サービスの提供等)は膨大にあるといういわゆる脆弱国家(Fragile State)に対して、国際社会は支援を行う際にどのようなアプローチをとるべきなのか…
・1つの大きなファンドを立ち上げてドナーはそこにお金を出し、国連や世銀のような機関がそのファンドを管理しながら、必要な資金をファンドから各省庁に提供していく
・フットワークが軽くコミュニティに直接サービスを届けることのできるNGOに事業をどんどん委託して現地の人々のBasic Human Needsを早急に満たしていく
・うちの組織のように、専門家を派遣し、時間がかかっても政府のキャパシティを強化することに重点を置いて事業を進めていく
きっと答えは一つではなくこれら3つの中間のようなところにあるのでしょうが、現地にいて相手国政府の日々のオペレーションを目の当たりにしていなければ、その「落としどころ」もなかなか見えてきにくいのかもしれません。
駐在をして1年近く経ちようやくそういう「感覚的なもの」が少しずつ養われているような気がしている今日この頃です。
1 件のコメント:
こどもの笑顔は、どこの国にいっても、いいね。
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