2010年11月22日月曜日

100人のジャーナリスト養成

国連は南部スーダンでMiraya FMというラジオ局を運営しており、南部スーダンでは最も人気の高いラジオ局の一つ


南部スーダンの70%の地域をカバーしていることから、テレビや新聞にアクセスがない地方の人々の情報源として重宝されている。


このラジオ局は、国連の指揮命令下にあり、「平和」を促進するために包括的和平合意(CPA)に係る啓発を行ったり、ニュースを流したり、若者や女性をターゲットにした特別番組を制作したり…


10人のInternational Staff(インド人等)と100人のNational Staff(南部スーダン人)で運営し、この100人の南部スーダン人については、南部スーダンの事情を鑑みて、基礎教育課程を終了し、時事に関心があり、英語や現地の言葉ができるやる気のある若者であれば、ジャーナリズムのバックグラウンドがなくても雇用し、On the Job Trainingを通じて能力強化を図っているようだ。


将来的に国連が撤退しても、現地で自由で公正な報道を担うジャーナリストとして独り立ちできるよう、様々なトレーニングの機会が彼らには与えられている。


時々南部スーダン政府から、放送内容に係る照会があることもあるようだが、そのような場合には事実関係を確認するということで対応し、国連としての中立性を保っているとのこと。


南部スーダンの人々もこのラジオ局でいきいきと働いているところを見ると、いい試みだなと思う。


ジャーナリストの卵たちが今後どのように育って行くか、楽しみである。

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