使命を持つ人は余分なものがないな…彼女に会ったとき改めてそう感じた。
職業訓練のプロジェクトで協力の可能性がある団体の代表の方(南部スーダン人)とお会いしたときのこと。
内戦時代に困難な立場に置かれた女性を支援するための事業をハルツームで実施していた彼女。
2005年の和平合意後、少しずつ女性たち(=南部から戦火を逃れて北部にやってきた国内避難民たち)は南部に戻りつつある今日この頃、彼女もハルツームの工房を閉じて、その土地を売り、その売り上げ代金で新しく南部で土地を買って、同じような工房を開く予定をたてている。
訓練対象の女性たちは、この団体の訓練を通じて、基本的な裁縫・食品加工・ハンドクラフト製作の技術を習得し、また、その他に衛生・栄養改善や算数のクラスを受講することで、女性を通じて他の家族のメンバーもベネフィットを受けられるような工夫がされている。
過去にはオランダやフランス大使館から支援を受けていたこの団体。
現在北部スーダンから南部スーダンに移る南部スーダン人が多い中で、このような団体は移っていく人々の受け皿になる可能性を秘めている。
南部スーダンが仮に独立した場合、北部スーダンに住む南部スーダン人はいやがらせを受ける可能性があり、また、南北の移動の自由が制限される可能性があることから、住民投票の前に南部に移動する南部スーダン人が後を絶たない。
国際機関や北部スーダンに隣接する南部の州政府はこれらの南部スーダン人の南部への受け入れに忙殺されている。
基本的なインフラが整っていなかったとしても、南部スーダン人にとって南部スーダンはSweet Homeであることには変わらない。
来年の7月までの間、この動きは続くのだろう…
◎この団体がハルツームで経営するショップ
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