今日はアウェイルという南部スーダンで4番目に大きな都市に日帰りで出張に行ってきました。人口が密集していることから、アウェイルはChina of Sudanと呼ばれているとのこと。そこで、日本の支援で建設される予定の教員養成校の地鎮祭があり、大使と一緒に参加してきました。南部スーダンの地鎮祭で欠かせないのが、牛です。(インドではありえませんが…)牛を地面に横たわらせて、セレモニーへの参加者はその上をまたぎ、その後その牛は頭を切られて殺されます。この儀式の意味は、教育省次官によれば、いいことが起きますように、そして、悪いことをした人には厳しい罰が下されますように、ということのようです。今回は一頭だけだったのですが、大使が以前参加した地鎮祭では5頭の牛をまたいだとのこと…日本で行われる地鎮祭も外国人から見たら不思議なものに見えるのかもしれませんね。その後、教育省の大臣がレンガをいくつか積み重ね、地鎮祭の儀式は終わりました。この出張時に、最近着任されたばかりの教育省次官に初めてお会いしたのですが、ノルウェー等の外国に20年近く住んでおり、一週間前に次官に就任するために南部スーダンに戻ってきたとのこと。かなり合理的でユーモアのある方で、一緒にいい仕事ができればいいなと思ったのですが、教育省の他の人たちは外国から戻ってきた次官をどのように受け止めているのでしょうか。内戦中もずっと南部スーダンに残って教師を続いけていた人間から見れば、かなり複雑な気分なのではないでしょうか…様々な民族、そして、様々なバックグラウンドの人たちが一緒に「国づくり」の現場では働いていますので、その「差異」を超えられるようなリーダーシップが大臣や次官には求められています。
2009年9月15日火曜日
地鎮祭
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