一泊二日でケニアのナイロビに出張に行ってきました。ジュバ→ハルツーム→ナイロビへと移動するとナイロビの発展度合いに驚くばかりです。まるでアメリカに来たのではないか?!と感じてしまうほど都会で、高層ビルが立ち並び、人々がさっそうと歩いている風景にキョロキョロしてしまいました(9年も東京に住んでいたのにも関わらず、スーダンへの一か月の滞在ですっかりスーダンに慣れてしまったようです)。何かと「アフリカは…」とひとくくりで語られがちですが、アフリカでも国、都市によって全然発展度合いは異なるので、「アフリカは…」というような議論は意味がないなと感じます。一方で、ナイロビの治安はかなり悪いようで、昼間でも外国人は外を歩けないそうです。そう考えると、ナイロビほど発展はしていないけれど、夜でも一人で歩けるスーダンの首都ハルツームの方が暮らしやすい気もします…。「発展=素晴らしい」という図式では必ずしもないところが難しいところです。
◎ナイロビの風景(事務所から見える街中の風景)
今回の出張の目的は、ケニアの教員研修校の見学です。ケニアのナイロビには、アフリカ十数カ国の現職教員がトレーニングを受けにくる研修校があります。これから始まる南部スーダンの教員研修事業の中で教員に対して研修を行うTrainersをここに送り込み、研修をした後、南部スーダンに合った形の研修プログラムをTrainersが考案し、それに沿って教員研修が実施される予定です。研修校では、前回スーダンの教員を70名近く受け入れた際の話を聞いたり、施設を見学したり、今後の南部スーダンの事業計画を紹介したりしました。ケニアや他のアフリカ諸国での教員研修の経験は、南部スーダンで今後事業を展開していく上でかなり重要なLessonsになります。「日本での経験は…」というと何十年の前の話になりますし、そもそも遠い国の話になってしまいイメージがわきにくいですが、「ケニアでは…」とケニアの経験をケニア人が南部スーダン政府の前で話すと「なるほど…」と納得しながら聞き入るスーダン人がいました。近隣諸国から学びつつ、南部スーダンの実情に合った教育システム(教員研修の制度)をつくりあげていくことが求められています。
◎上:ナイロビの教員研修校、下:ケニアの教育省
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