2010年4月1日木曜日

日本はさくら、スーダンは総選挙の季節

4月に入り、社会人5年目。

「新人」の存在があまり身近に感じられないのは、駐在をしているからなのか、それとも年次を重ねたからなのか…


年を重ねるにつれて時間の流れがどんどんはやく感じられるようになるのは、自分がこの世で過ごした時間を分母として、1日、1か月、1年の長さを計るから…とどこかで読みました。

14歳のときの1 年と、28歳のときの1年とでは、1/141/28なので、時間の長さは14歳のときの私と比べて1/2に感じるということ…


どんなに毎日がはやく過ぎていったとしても、「いま、ここ」は一回しかないので、一瞬一瞬を大事にしていきたいと思う今日この頃です。



さて、スーダンの話題。


選挙まであと10日になり、日本も選挙監視団を送るという記事が外務省のプレスリリースに出ていました。

前石井大使を団長として、16名の日本人がメンバー。

EUからも130人の監視団が来るとのこと。

国際機関は選挙支援のためにこの期間は人員を増強するとか…


スーダンの2大政党である、National Congress Party(NCP)Sudans Peoples Liberation Movement(SPLM)の選挙キャンペーンも続きます。


未だに、選挙が延期されるかもしれないという声が聞こえるのですが、これから延期したとしても地方の末端に延期の連絡を10日以内に行うことは物理的に難しいのですよね…


バシール大統領が所属するNCPは選挙延期の可能性を否定し、「選挙監視団が選挙延期を主張する場合には、彼らの指を切り落とし靴で踏みつぶす」とのコメントも…


投票用紙の運搬方法や投票所の設置個所等についてもいろいろな不満の声が聞こえてきますが、アフリカ一大きな国で24年ぶりの複数政党制による選挙を行うわけですから、様々なハードルやハプニングはつきものですよね。

今回は、スーダンの人々が「選挙というものはどういうものか」を一通り経験し、4年後にまたその教訓を生かしてより自由で公正で透明性のある選挙を行っていく…このプロセスが繰り返されることが何よりも大事なのでしょう。


南部スーダンの最大政党のSPLM

政党内のNo.2が、ある州の州知事のポストにSPLM候補とは別に自らの奥さんを独立候補として立てています…また、直前になってスーダン大統領選からSPLM候補は離脱を表明しました…

このように、SPLMの内部も一枚岩ではないことが窺がえますが、南部スーダンの人々が「より平和な明日」のための投票を行ってくれることを外部者である私たちは祈るばかりです。



◎北部の選挙ポスター

バシール大統領とNCPのマークの「木」の絵。

◎南部の選挙キャンペンカー
ワゴン車の窓にポスターを貼り、車の屋根にスピーカーを積んでキャンペーン中。

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